大阪に万博2025 決定!その影響とは

コラム

2025年、大阪で万国博覧会(万博)が開催されることが決定しました。

今から6年後の2025年、

皆さんは何歳になっていますか?
皆さんは一体どこで何をしているでしょう?
あるいは、どこで何をしていたいと思いますか?

また、その時の関西は今と違ってどんな姿になっているでしょうか?
もしくは特に大きな変化はないと思いますか?

今年2019年にはラグビーW杯が全国12の開催都市で、
来年2020年は東京オリンピック、
そして2025年には大阪万博と国際大会が続いていきます。

国際大会開催に伴う経済効果や影響については、マスメディアをはじめ様々なところで議論がなされています。

中でも今回は、大阪万博にフォーカスし、関西という地域やそこに暮らす人々・学生への影響について考えてみたいと思います。

1.そもそも万博って何?

「万博 (=国際博覧会)」を運営しているのは、国際博覧会条約(BIE条約)に基づいて1928年に設立された博覧会国際事務局、通称BIE(Bureau International des Expositions)です。同組織のHPによると、万博とは

政府主導の市民教育、シェアイノベーション、発展促進、協力推進を目的とした国際イベント

を指します。

万博の起源は遡ること19世紀後半、1851年にロンドンで開催された国際博覧会です。産業革命により「世界の工場」と呼ばれたイギリス・ロンドンでは、25ヶ国600万人が訪れた万博だったそうです。

そして、今回我が国日本の大阪が2025年の万博開催国として名乗りを上げ、BIE加盟国に間における第一回投票でロシア、アゼルバイジャンを破り1位、第二回投票でもロシアを(92:61)で破り、見事開催国として決定しました。

今回の大テーマ

「いのち輝く未来社会のデザイン Designing Future Society for Our Lives」

サブテーマ

  • 多様で心身ともに健康な生き方
  • 持続可能な社会・経済システム

コンセプト

「未来社会の実験場」

です。

エレベーターやファミリーレストラン、AEDにドライミストなどは万博開催に伴って誕生した技術です。

皆さんは一体、今回の大阪万博を通じて、どのようなイノベーションが生まれると思いますか?

2.かつて大阪に万博が来た日

特に関西圏では大いに湧いた万博開催国決定のニュース。
遡ることおよそ50年、かつて大阪で一度万博を開催したことがあるのは皆さんご存知ですか?
かつての大阪万博というと、太陽の塔をイメージする方も少なくないかもしれません。

当時、77ヶ国6400万人が来場し、その数は2010年の上海万博までは最多入場者数記録となっていました。

メインテーマ

「人類の進歩と調和 」

サブテーマ

  • より豊かな生命の充実を
  • よりみのり多い自然の利用を
  • より好ましい生活の設計を
  • より深い相互の理解を

でした。

先述したロンドンでの第一回万博では”技術”起点の見本市という意味合いが強かった万博ですが、20世紀後半以降になると技術、とりわけ交通や情報通信の技術が発達したことにより、万博の位置付けは、
「あるテーマに沿ったメッセージや問いの発信」
にシフトしていきました。

そのため、1970年の大阪万博は「発展した技術と我々人間の共存」という問いを世界に対して投げるものとなったようです。

今やお馴染みの動く歩道。

ちなみに、今や空港等でおなじみの「動く歩道」は前回の大阪万博によって誕生した技術ですよ。

3.ささやかれる影響

では万博を開催することは関西にとって、引いては日本にとってどのようなメリットをもたらすのでしょうか。

これまでに述べてきたように、万博を開催することで世界中から人々が訪れることになります。これに伴い、国内外の投資額が増大し、新たな技術が開発されたり、世界各国から先端技術が持ち込まれたりします。

政府が公表しているデータによると、想定来場者数約2800万人、経済波及効果約2兆円とされています。これに基づいたりそな総合研究所の試算によると関西のGDPを0.5%押し上げることが期待されています。

GDP(Gross Domestic Product: 国内総生産)とは、一国内で一定期間に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額のことをさします。

(参照: 内閣府 https://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/otoiawase/faq/qa14.html )

2005年に開催れた愛知万博では来場者数約2200万人、経済波及効果約1.6兆円だったとされており、今回の大阪万博ではそれ以上の効果が期待されています。

また、万博の開催地となる大阪夢洲の隣接地には統合型リゾート施設(IR)の誘致活動が進んでおり、その準備は今後一層加速していくことが予想されます。

つまり、まとめると、

  1. 関西圏に外国人観光客がどっとやってくる
  2. 万博開催準備段階から多くのお金が動く
  3. IR施設誕生の可能性
  4. 万博に向けてどうする?

先に見たように、万博開催による効果は一定期待される一方で、「この機会を関西自体がどのように未来に活かすことができるか」が非常に重要となっていきます。

というのも、関西圏は日本で最も高齢化率が進んでいる地域であり、仮に東京一極集中が今後も進行していく場合には、その負の影響は加速度的に増大していくことが考えられます。

また、今年10月からは消費増税が予定されていること、2020年の大学入試制度改革、2021年以降は新卒一括採用が廃止などなど、今日本社会は大きな転換点を迎えています。

だからこそ、急速に変化する社会の流れを正確に捉え、

・自分がどのような強みを蓄えていきたいのか
・蓄えた強みをどのように生かしていきたい、生かすチャンスがあるのか

について日々考えていくことは重要ではないでしょうか。

今回は比較的抽象的な議論に留めましたが、これらから皆さんの身の回りの環境がどのように変化する可能性があるのかについて皆さん自身が考え、ぜひ友人や家族と一緒に話をしてください。