「休学」から考える「経験」の重要性

コラム

ここ数年、大学の「休学」に関する動きが活発になっています。

休学費用に関して学生が大学側に抗議をしたり、大学側が休学費用を下げたなどの動きのおかげもあり、

休学がしやすい環境が整ってきています。

しかしなぜ今、休学にスポットが当たり始めたのでしょうか。

これをフミダスでは「実際に経験すること」の重要性が上がってきていることと深く関係があると考えています。

今回は、「休学」を通じて大学生活にすべきことについて考えていきたいと思います。

(1)休学が注目されている事実

休学とは
学校に在籍する児童・生徒が、病気その他の理由により、校長の許可をうけて、ある期間授業を受けない状態。休学期間は最長4年までとされており、それを超過すると除籍となる。
※本記事では主に、大学生の休学を想定しています

皆さんは、去年の1月に当時大学2回生だった日本女子大学の学生が、休学費用の減額を求めて抗議をしたニュースをご存知でしょうか。

こちらは、yahooニュースにも取り上げられ、ネット上でも話題となりました。

ニュースの内容

世界一周をする決断をした女子大生が休学を考え、休学の方法を調べるために大学のホームページを閲覧したところ、休学するには

施設設備費(29万円)、図書費(1200円)、在籍料(在籍する学部の授業料の半額)を合計した休学費用、計66万円が必要だ

ということがわかり、大学側に高額な休学費用の減額を求めたというもの

結局この主張は認められず、彼女は休学費用と世界一周の費用の両方を稼ぐことになりました。

この、日本女子大学の学生の動きをしきりに、他の大学でも休学費用を減額する動き、

もしくは休学費用を減額するよう学生が大学側に直訴する事例も出てきました。

その結果、慶應義塾大学・上智大学を始めとした諸大学が、休学費用を下げるなど、影響が出てきています。

また、国公立大学の学生は現在無料で休学をすることができます。

その結果、多くの学生が休学にトライしやすくなりました。

ここでは、残念ながら、「休学をする学生の母数」に関しては、2012年以来調査が行われておらず、増加しているかを示すことができないですが、

休学費用の減額や学生の運動などから、学生側大学側ともに、休学が注目されているのは事実としてあります。


(2)休学している学生は何をしているのか

大学生が休学をする理由で代表的にあげられるのは、

  • 留学
  • 長期インターンシップ
  • 世界一周
  • ワーキングホリデー
  • ボランティア
  • 勉強
  • 就職浪人
  • 起業

などでしょうか。

様々な理由がありますが、共通点としてあるのは

何かしらの「経験」をしているということです。

大学を休んで、自分のためになる経験をしています。

しかし、大学を一年もしくは半年休んでまで、何かを経験をする必要はあるのでしょうか。

現代は、ネットや本で簡単に情報が手に入る時代で、わざわざ外に出なくても様々なことができます。

例えば(語学が主な目的である)留学であれば、今の時代わざわざ高額な費用を払わなくても、MOOC(誰でも大学の講義がオンラインでみれるサービスのこと)といった、スタンフォード大学などの海外の有名大学の授業がかなり安く受けられるサービスがあったりもします。

代表的なMOOC各種へのリンクはこちら

しかし、なぜこのような便利な時代に、経験のための休学にスポットが当たるのでしょうか。

それは、今の時代だからこそ、「実際に経験をすること」に意味があるからです。


(3)経験が人に及ぼす影響

少し話は代わりますが、

人の価値観や考え方に最も影響を及ぼすものは何でしょうか。

それは、「実際にした経験」です。

「経験学習入門」という書籍によると、

人の学びは、

直接経験(70):他社の観察・アドバイスなど(20):読書・研修(10)で形成されるそう。

(先ほどから触れていた「経験」とは、ここでは「直接経験」をさします。)

大学生活で課外活動などに参加しない限り、基本的に学びは

大学の授業などの間接経験です。

また、直接経験は学びが大きい分、価値観の形成に影響を及ぼす場合も多いです。

(4)意思決定の必要性の高まり

こちらの記事でも示しましたが、最近社会がすごいスピードで変化をしています。

自らの進路ややることを選びぬくことの重要性が上がってきています。

経験が人の価値観に影響を与える割合が大きいのに加えて、

社会が不確実に変化しているからこそ、

自らのやりたいことを意思決定することの重要性が上がり、

直接経験をすることの必要性がより強くなったと考えられます。

(5)まとめ

これらの背景から、経験の必要性が高まってきているために、「休学」という選択肢が注目を浴びるようになったと考えられます。

つまり、ここで重要なのは「休学」ではなく「直接経験」だということです。

休学もあくまで経験を積むための一つの手段でしかありません。

休学をするしないに関わらず、自分は学生生活で何を目的に、どのような経験をするのか。

まずは何かを経験することから始めてみましょう。

今回は休学の話題を通して、実際に経験をすることの重要性について解説しました!

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